Data[古宮旅館データ]

大山の宿坊として創業四百有余年、
たくさんのお客様との出会いが、私たちの歴史になりました。

丹沢大山国定公園に位置する大山は標高1252m。相模平野からもよく目立ち、古くから農民や漁民の信仰を集めています。また大山は相模湾の沖合からもはっきりとその先峰を望めるためこれを目印として漁場を探したり航路を決定したともいわれています。
 大山は別名、雨降山・阿夫利山などと呼ばれますが、これは地元の農民たちは昔から雨乞いに霊験のある山として「あめふりやま(雨降山)」と言われたとか、アイヌ語のアヌプリ(偉大なる山)から転じたとか、さらに「あふり」あるいは「あぶり」は原始宗教における神の所為としての「あらぶる」が転じたとか諸説あります。現在の大山という山名は頂上に大山祇命(おおやまずみのみこと)を祀るところから起こった名と言われています。
 大山の開山は755年に華厳宗の祖、良弁僧正によると伝え、山頂に祀られた石尊大権現と山腹の大山寺を中心にに真言密教の修験道場となりました。江戸期になると徳川家康の寺院法度の影響を受け多くの修験者たちは山を下り、大山や蓑毛に定住して御師となって門前町を形成したと言われています。
 この頃より江戸庶民の間にも大山に対する信仰は深まり、豊作祈願・無病息災・家内安全・商売繁盛などの祈願に大山を訪れる者も増えていき、雨乞い信仰の農家や、水に関係の深い火消しや酒屋、ご神体の刀に関係する大工・石工・板前なども、商売繁盛の祈願や相互扶助などの目的で大山信仰を利用した団体(講)を組織して参拝が行われるようになりました。
 当館もこの頃より大山講をお世話する先導師としての歴史が始まりました。
 大山は神仏習合の時代も経ているので、当館も過去には大十坊や幾太夫などと名乗った時代もあったようですが、現在は大山阿夫利神社本庁古宮教会という宗教法人名を有し、当主は代々;古宮惣左衛門を名乗り、現当主の古宮宏和で17代目となります。

第17代目当主古宮 宏和

[古宮旅館データ]

■ 旅館名
古宮旅館
■ 住所/連絡先
〒259-1107 神奈川県伊勢原市大山512/TEL.0463-95-2051
■ 先導師名
古宮惣左衛門(こみや そうざえもん)
■ 客室
全11室
■ 駐車場
乗用車のみ5台可能/無料/先着順
※バス用の駐車場はありません。有料の市営第1駐車場などの利用となります。
[電車] 新宿駅より60分、小田急線伊勢原駅下車
[バス] 伊勢原駅より「大山ケーブル行き」にて20分「良弁滝」下車 徒歩2分
[車] 新東名「伊勢原大山IC」より10分、東名「厚木IC」または「秦野中井IC」より30分

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